肥料農薬Q&A

Q
肥料とは、どのようなものですか?また、どのような種類の肥料があるのですか?
A
三要素に対応する肥料は、窒素(N)の場合、アンモニア態窒素(AN)と硝酸態素(NN)、リン(P)の場合はリン酸(P2O5)、カリウム(K)の場合は加里(K2O)というように、窒素以外は酸化物の形で表記します。
Q
肥料袋の裏側にある保証票はどんなものですか?また、どのように見るのですか?
A
保証票は肥料に関する基本的な情報が記載されています。例えば、(1)その肥料が肥料締法上どの種類の肥料にあたるのか、(2)有効成分は何でどの程度含まれているのか(保証成分量といいます)、(3)原料は何なのか、(4)生産業者は誰なのか、などの内容が記載されています。
Q
環境保全型農業とはどのような農業ですか?これまでの農業とどう違うのですか?
A
植物は、主に根を通して水と無機成分を、また葉から二酸化炭素を吸収して養分としていますが、肥料は、一般に土壌中で不足しやすい植物の養分(栄養素)として施用が必要なものです。植物の最も重要な養分は、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)であり、これを三要素といいます。このほか、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、微量要素等も土壌中で不足することがありますので、これらを肥料として供給します。
 環境保全型農業は、農薬や肥料の適正な使用や、稲わらや家畜排せつ物等の有機物の有効利用による土づくり等によって、農業の自然循環機能の増進を図ろうとする農業生産のやり方です。
Q
農薬とはなんですか?
A
植物を育てていると、病気、害虫、雑草、ネズミなど植物を害する生物が発生します。人が栽培している農作物等の植物をこれら有害な生物から保護し、収量や品質を維持し、また商品価値を高めるなどのために使われるものを「農薬」といいます。
Q
農薬を使わないと収穫はどのくらい減るのでしょうか?
A
現在の栽培体系のなかで農薬を使用しないで栽培した場合、病害虫や雑草によりどれだけ収量が減少し、さらに出荷金額にどのような影響が出るかを調べる試験が行われています。この結果から以下の3点が明確になりました。量が低下する。収穫物に品質が低下する。そのため、収量の減少率以上に出荷金額の減少がおきる。つまり、現行の栽培体系では「農薬なしで現在の生産水準を維持することは難しい」という、生産現場の常識が改めて確かめられました。この試験は植物防疫についての調査研究などを実施している(社)日本植物防疫協会において1991年、1992年におこなわれたものです。

農薬を使用しないで栽培した場合の病害虫などによる作物別の収量と出荷金額の減少率(%)

 

作物名(調査ヶ所数) 収量減収率 出荷金額減益率
水稲(10) 28 34
小麦(4) 36 66
大豆(8) 30 34
りんご(6) 97 99
もも(1) 100 100
キャベツ(10) 63 64
だいこん(5) 24 37
きゅうり(5) 61 60
トマト(6) 39 40
ばれいしょ(2) 31 42
なす(1) 21 22
とうもろこし(1) 28 28

(注)通常防除区との比較であり、減収率は出荷可能品で比較しています。

Q
作物に使われた農薬はいつまでも残っているのですか?
A
農薬は登録される際に使用条件(使用基準)が定められています。使用基準どおりに使用すると、その作物が収穫される時に残留する農薬が、安全上問題のないレベル以下であることが農薬ごと作物ごとに確認されています。
 作物に付着した農薬は、散布直後より分解がはじまり、普通3日から10日の間に急速に減少していきます。これは、風や雨により飛ばされたり流されたり、太陽光による分解が進むため、あるいは蒸発するためです。付着した農薬の一部は表皮に溶け込みますが、これらも、ゆっくりと植物自身のもつ酵素により分解されたり、植物の他の部分に移行していきます。また、作物の生長によっても内部に浸透した残留農薬は薄められていきます。
Q
食品への農薬の残留対策はどのような考え方に基づいているのですか?
A
残留農薬対策は、人が一生涯にわたって摂取し続けても、健康に何ら悪い影響を与えないレベル以下に農薬残留を抑えるよう、農薬の使用に枠をはめるという方法によって行います。1961年(昭和36年)、FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)の合同会議で世界の残留農薬の専門家会議が開かれ、食品に残留した農薬による人への悪い影響は絶対に起こしてはならないという共通認識のもとに、基本的な対応の仕方が決められました。それにしたがって、各国は残留農薬の規制をしています。実際には、農薬が残留していたとしても、洗浄や調理によってその量はさらに減少するので、農作物の残留基準で枠をはめている日本の場合、いっそうの安全が確保されていることになります。
Q
大山田コンポの原料は何ですか?
A
大山田コンポは、伊賀地域の畜産農家から集めた家畜糞を発酵させた有機質堆肥です。原料家畜糞は肥育牛糞、豚糞、鶏糞の3種類混合となります。有機質堆肥は、土の中の空気の通りや水はけ、水持ちを良くし、土の温度を高めたり、土壌の微生物の働きを活発にします。土壌中の成分が充実することで、植物が豊富に養分を吸収することができます。植物の茎が丈夫になり、根に活力がつくことで、病害虫や気象の変動に抵抗性を高めることができます。
 JAいがふるさとでは、土づくり資材として大山田コンポを水田や畑に還元することを進めています。そして稲刈り後、肥育牛の粗飼料用に稲ワラを収集しています。大山田コンポは耕畜連携による環境にやさしい資材です。

大山田コンポ

含有成分(%) 特殊肥料三重県知事登録505号

チッソ リンサン カリ アルカリ分
1.9 4.1 3.0 6.7
Q
農薬のローテーション防除とはどういうことですか?
A
同一の作用を持つ薬剤を連用すると、その薬剤に抵抗性を持つ害虫や耐性を持つ病原菌の発生が見られます。ハダニやアブラムシ類などは世代交代の繰り返しが早いため、抵抗性をもった害虫が発生し、その薬剤が効かない状況が生まれます。作用の異なる薬剤をローテーション使用することで、病害虫の抵抗性や耐性の発現を抑えましょう。
 薬剤の商品名が違っても、同一の有効成分のもの。有効成分が異なっても、同じ系統の薬剤のものでは、ローテーション防除になりません。
 以下の薬剤の分類表で有効成分・系統の違うものを組み合わせて防除計画を立ててみましょう。

殺虫剤の分類

作用部位 種類
系統
主な薬剤名 殺虫特性
アブラムシ りん翅目 アザミウマ
神経系阻害 神経細胞接合部 有機リン チオノ型 スミチオン、ダイアジノン、パイジット
ジチオ型 マラソン、エルサン、TD
その他 ジェイエース、オルトラン
カーバーメート オキシムカーパメート系 ランネート  
カルボスルファン誘導体 オンコル、ガゼット、アドバンテージ  
ネオニコチノイド クロロニコチニル系 アドマイヤー、モスピラン
チアニコリニル系 ダントツ、スタークル
育成制御 IGR チキン生合成阻害 ノーモルト  
中腸阻害 BT クルスタキ系 デルフィン    
その他合成農薬 エネルギー代謝阻害 酸化的燐酸化阻害 コテツ    
天然系農薬 天然物(呼吸阻害他) 粘着くん、マシン油、エコピタ    

殺虫特性はグループの傾向を示したもので、薬剤によっては該当しない場合があります。薬剤に添付されている適用表をご覧頂くか、JA営農生活センターにご相談ください。

殺菌剤の分類

作用性 種類 薬剤名 殺菌特性
糸状菌 細菌
保護殺菌剤 呼吸阻害(SH基) 無機銅剤 ドイツボルドー 全般 全般
呼吸阻害(電子伝達系) 無機硫黄剤 石灰硫黄合剤 うどんこ病  
呼吸阻害(SH基) 有機塩素剤 ダコニール 全般  
浸透性殺菌剤 呼吸阻害(電子伝達系) ストロピルリン系 アミスター、オリブライト 全般  
有糸核分裂阻害 ベンズイミダゾール系 ベンレート、トップジンM 全般  
エルゴステロール阻害 EBI トリフミン 全般  
細胞膜生成阻害 ジカルボキシイミド系 ロブラール 灰色カビ、菌核  

殺菌特性はグループの傾向を示したもので、薬剤によっては該当しない場合があります。薬剤に添付されている適用表をご覧頂くか、JA営農生活センターにご相談ください。

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