家庭菜園12ヶ月

植えつけ、挿し芽などの好適期

 

秋まき草花の種まきは終盤を迎えますが、球根の植えつけ、宿根草の挿し芽、株分けなどにはいい時期でしょう。

ゼラニウム、カーネーション、ナデシコ、ブルーデージー、マーガレットなどの挿し芽にも好適です。10月ごろの気温では、よく発根し、根づくものです。砂など肥料分のないものや少ない土に挿して、乾かさないように管理します。水に挿しておいても発根するくらいですので、水分は十分に補給しましょう。

面白いのは一年草のカッコウアザミ(アゲラタム)。10月ではまだ花が咲いているかもしれませんが、花の咲いていない枝を挿しておき、発根したら鉢に植え替え、屋内で越冬させてやると、春には花を咲かせます。

ガーベラ、ミヤコワスレなど春に咲く宿根草花も、植えつけ、株分けに適した季節です。できれば別の場所に植えましょう。

球根の植えつけも今月が適期です。植えつけする場所は、3週間ほど前に酸性土を矯正し、有機質、元肥を施して地ごしらえをしておきます。その後、球根の頂部が球根の高さの3倍ぐらいの深さになるように植えます。

先月種まきをした春花壇用の草花苗は、込み合ってきたら植え広げましょう。何度か植え替えてやることで、水や栄養を吸い上げるのに重要な役割をする細根がたくさん出ます。

秋まき草花は、春まき草花より発芽適温が少し低いので、10月上旬でも昼間の温度が20度を上回る関東以西の暖かい地域では、まだ種まきできると思います。

早川京子『JA広報通信』

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