家庭菜園12ヶ月

苗植え適期、種まきはゆっくり

 

秋まきで育ててきた草花の定植、春まき草花の種まきの時期になるので、花壇の準備をしておきましょう。冬の間に荒起こしをしておいた花壇の土を砕いて、細かく耕します。

消石灰を1平方m当たり100gほどまき、堆肥(たいひ)をバケツ1〜2杯入れます。雑草の根や石も取り除いておきましょう。

植えつけの間隔は、草丈がどのくらいになるかで決めますが、小形の草花は12〜13cm、大形の草花では30〜40cmにしましょう。植えつけ後は根づくまで水をたっぷりやりますが、根づいた後は土が白く乾いたらやる程度でよいでしょう。

宿根草で、春が植えつけ適期のもの(ガーベラ、シオン、アメリカフヨウなど)や、植えつけから数年が過ぎ、株分け・植え替えの時期に来ているものは、彼岸過ぎから4月になって作業をします。株分けは1株に2〜3芽をつけて分けます。

一年草の種まきは、ゆっくりやりましょう。桜(ソメイヨシノ)が満開になるころからにします。降霜地帯では、霜の心配がなくなってからにしましょう。早く花を咲かせたくて寒いうちにまくのなら、鉢や箱にまいて室内で発芽させ、育苗して霜の心配がなくなってから、花壇に植えつけるといいでしょう。夏の花の代表格アサガオは、発芽に高温が必要なうえ、短日にならないと花は咲きませんので、種まきは4月終わりから5月になってからで大丈夫です。

球根のうち、地中に埋めて保存しておいたダリアやカンナは、今月中旬ごろに掘り起こして芽分けしておきましょう。下旬から来月初めに植えつけます。

早川京子『JA広報通信』

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